協会について
当協会は、臨床獣医学の観点に、動物行動学の視点を加え、 ヒトと共に暮らすうさぎの『生活の質(quality of life) 』の向上を目指します。
獣医師推奨
うさぎの栄養学、獣医学に
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一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会は、埼玉動物海洋専門学校(さいたま市)にて特別講義「ウサギ学」を年8回開催することとなりました。この特別講義は、次代を担う学生たちに最新で正しいウサギの飼育情報を提供し、ウサギの環境エンリッチメントを推進することを目的としています。 環境エンリッチメントとは、動物の生活環境を豊かにし、彼らの行動や心理的健康を向上させる取り組みです。この視点を取り入れることで、私たちと暮らすペットウサギにもより良い飼育環境を提供し、彼らの幸福を追求することが可能になります。 講義では、ウサギの自然な行動や生態を理解するための基礎知識から、実際の飼育環境の改善方法まで、幅広い内容をカバーします。また、最新の研究成果や実践事例を交えながら、学生たちに具体的な知識とスキルを伝えていきます。 私たちは、この講義を通じて、未来の動物専門家がウサギの福祉向上に貢献できるよう支援していきます。そして、彼らがウサギの飼育環境に環境エンリッチメントの視点を取り入れることで、ウサギたちの生活の質が大きく向上することを期待しています。 皆さまもぜひ、私たちの取り組みにご注目ください。そして、ウサギの環境改善に向けた一歩を共に踏み出しましょう。
本協会は、国立大学法人香川大学と「ウサギの腸内細菌叢の評価と鬱滞の予防・治療への応用に関する研究」を共同で行うことに合意致しました。 ウサギの鬱滞とは、胃や腸の動きが鈍くなり、食欲の減退や排せつ物の減少を引き起こすことで、 痛みやショック死を引き起こすこともあるウサギにとって非常に危険な状態です。鬱滞の原因は、繊維質不足や免疫力の低下などにより、腸内細菌叢が乱れることが大きな要因と考えられています。腸内細菌叢とは、腸の中に住む細菌の集団のことで、ウサギの消化や栄養吸収に重要な役割を果たしています。腸内細菌叢の状態は、ウサギの糞便にも反映されるため、糞便を回収解析することで、ウサギの腸内細菌叢のバランスや鬱滞のリスクを評価することができると考えられます。また、鬱滞は突然発症することも多く、飼い主にとっても心的負担の大きな疾病と言えます。 今回、斉藤動物病院(さいたま市)、おくだ動物病院(横浜市)、うさぎのお店ラビットリンク(さいたま市)の協力を得て、健康体(鬱滞経験がない)、非発症中(鬱滞を起こすことがある)、発症中(鬱滞を発症中)の3グループの糞便サンプルの回収をスタートいたしました。 回収された糞便は冷凍保存され、香川大学にて各グループごとに糞便の解析が行われ、腸内細菌叢の評価が行われます。 腸内細菌叢の状態から鬱滞のリスクが判断できれば、事前に鬱滞予防に取り組むことができ、鬱滞の原因が解明できれば予防や治療方法への応用が可能となります。 本研究が、鬱滞で亡くなるウサギの減少に寄与できるものと考えます。 活動へのご支援をお願いいたします。ご支援は<こちら>から